小栗山木喰観音堂

小栗山木喰観音堂

木喰上人によって彫り上げられた木喰仏が一堂に


お話を伺ったのはこの方

韮澤道行さん
小栗山木喰観音堂保存会管理人

11年前に小栗山集落に帰郷。4年前に保存会管理人就任をきっかけに木喰上人や観音堂の知識を深めた。74歳。


「やさしい笑顔の木喰仏が見守ってくれていた」

木喰上人の木喰仏を納める小栗山木喰観音堂は、地域の人たちが子どもの頃から親しんできた場所でした。管理人の韮澤道行さんにお話を聞きました。

――小栗山木喰観音堂の思い出は

韮澤さん

子どもの頃、雨の日の遊び場が観音堂でした。私たちはやさしい笑顔の木喰仏の価値を知らず、自由に触って、遊んでいました。堂内の梁から飛び降りてもケガをしなかったのは木喰仏が見守ってくれていたからかな(笑)。夏休みはラジオ体操の場所になり、堂内に集まって宿題をやっていました。当時、境内の掃除は子どもの役目でしたが、今は集落で管理しています。

――観音堂の由来を教えてください

韮澤さん

奈良時代の頃、近くにあった大集落が地すべりで壊滅し、小栗山の地に移転してきた人たちが亡くなった人の供養のために建てたと聞いています。江戸時代後期に火災で焼失し、再建したものの本堂も消失したため、廻国修行で訪れていた木喰上人に制作を依頼。今年で220年が経ちました。

――こちらにある作品の見どころは

韮澤さん

正面に如意輪観世音像、右に行墓菩薩像、左に大黒天像があり、正面の右と左に小さな仏様が16体ずつあります。全部で35体の木喰仏はどれも微笑んでいますが同じ表情はありません。ひとつひとつ、じっくりと見てみてください。1本のイチョウの大木から35体が作られたことにも驚きます。昭和43年には新潟県文化財の指定を受けました。木喰仏研究者も訪れます。保存状態が良く、このように近くで拝観できるのは全国でも珍しいと言われています。

――観音堂のこれからについて

韮澤さん

毎月17日と牛の角突きの開催日を御開帳日にしています(それ以外の日の拝観は要予約)。建物も古くなり、管理をしている集落の人も減った現在、「観光として見せていけば」という声もありますが、地域のお祭りや子どもの遊び場として親しんできた場所です。今まで通りお賽銭を上げて参拝してもらう形で残していきたいと思っています。

小栗山木喰観音堂へのアクセス

住所 小千谷市小栗山3467

TEL 0258-83-3512

小千谷観光協会

●5月~11月の毎月17日と牛の角突き開催日に開帳
9:00~15:00 ※11月~4月は雪囲い及び、雪のため閉館 拝観料300円(賽銭箱にお納めください)
関越自動車道小千谷IC下車30分