
牛の角突き
小勇壮な取り組みに息をのむ千年以上の歴史を持つ神事
お話を伺ったのはこの方
平澤隆一さん
小千谷闘牛振興協議会実行委員長
角突きに出場する共同牛舎の牛や学校牛の世話担当。勢子歴は40年以上。闘牛以外でも全ての牛が大好き。51歳。

「地域が生んだ伝統文化を仲間と守り継いでいく」
昭和53年に国重要無形民俗文化財に指定された旧二十村郷の牛の角突き。小千谷闘牛場を舞台に、牛持ちや勢子(せこ)、実行委員会など関わる人々の想いが詰まった熱い取り組みが、会場を盛り上げます。小千谷闘牛振興協議会実行委員長の平澤隆一さんにお話を聞きました。
ーー牛の角突きに興味を持ったきっかけは
平澤さん
子どもの頃から牛が好き。初めて角突きを見たのは7歳頃。中断されていた角突きが復活した昭和50年でした。会場の山古志の池谷闘牛場は牛との距離が近く、迫力満点!カッコ良かったけど怖くて木に登って見ました。(笑)
ーー東山の牛の角突きの特徴は
平澤さん
二十村郷全体のルールで大切な牛がケガをしないように勝ち負けを付けません。1回の取り組みに牛を戦いに導く 「勢子 (せこ) 」 が30人くらい付き、勝負の良いところで引き分けにします。角突きが文化財に指定された昭和53年ごろは東山でもたくさんの牛を飼っていました。家族の一員としてかわいがってきた牛を闘牛場に出すと村のみんなが応援してくれるので、それは盛り上がるわけです。
― ―牛の角突きの魅力、楽しみ方は
平澤さん
牛は3歳でデビューさせて育てていきます。自分のお気に入りを見つけ、成長を見続けるのも面白いです。強くなっていく姿にワクワクします。角突きの5日前に取り組み審議委員が集まって番付を決めます。当日は実況付きで初心者でも楽しめます。最近では若い勢子の成長を楽しむ人もいます。
― ―これからの夢を教えてください
平澤さん
地域の過疎化が進む中、継続していくためにはたくさんの人に見てもらって仲間を増やすことが重要と考えます。秋田や関東から来る人、また、牛を世話するために通う女性もいます。本当に牛が好きな仲間が集まっていることが東山の自慢で、励みになっています。自分たちのような 「牛バカ」 が牛を絶やさないように育て、地域が生んだ伝統文化を守り継ぎたい。東山小学校では学校牛の飼育に取り組んでいます。次の世代の子どもたちに角突きの魅力を伝えたいです。
東山小学校の学校牛・牛太郎
東山小学校では昔から総合学習の一環で「牛太郎(ぎゅうたろう)」という名前の角突きの牛の世話をしています。牛太郎は全国でも唯一、小学校で飼育されている角突き牛。現在の牛太郎は4代目。牛の角突き開催日、子どもたちは牛舎から牛太郎の牛引きを行い、戦いぶりを見守ります。取り組みの合間に披露される「闘牛の歌」も歌い継がれています。



小千谷闘牛場へのアクセス
住所 小千谷市小栗山2453
TEL 0258-83-3512
小千谷市にぎわい交流課

5月〜11月まで毎月1回開催
12:00〜15:00(開場は10:00)
入場料2,000円
関越自動車道小千谷IC下車25分
